約七百六十年前に曹洞宗の道元禅師によって開祖された大本山永平寺があります。
 道元禅師は、中国の宗で「座禅」という仏の教えを体得。寛元元年(1243)に吉峰寺を修行道場としてこの地に入られ、寛元2年(1244)に現在の永平寺を開山されました。永平寺は樹齢六百八十年ともいわれる老杉に囲まれた敷地には大小七十余棟の殿堂楼閣が静かにたたずんでいます、七百六十年あまりの時を超えた今も、道元禅師の心を伝えています。
 永平寺や吉峰寺では、坐禅や写経、精進料理など修行僧と同様の生活を体験できます。近年、心の時代といわれるなか禅の修行が見直され、数多くの人々が参禅を希望し訪れます。
 四季折々に美しく変化する優しい自然と、歴史と文化に育まれた永平寺の地は、今新しい歴史が始まったところです。

大本山永平寺

永平寺の紅葉

吉峰寺




 過ぎ去る夏を惜しみつつ幻想的な雰囲気を味わってみませんか?
 福井の夏のフィナーレを告げるイベント。曹洞宗大本山永平寺の役寮、雲衲衆約130名による読経法要・川施食法要(かわせじきほうよう)が営まれた後、先人たちへの「愛と感謝」、供養の想いを込めた約1万個の燈籠が流され、川面にまたたく幻想的な光の帯をつくります。その様は荘厳にて厳粛で、見る人の心をなごませてくれます。
 クライマックスには、色とりどりの花火が、夜空を染め光のパレードは最高潮に達します。供養燈籠・願い燈籠は当日も受付しています。また展示販売やバザー等いろいろな催し物も行われます。




 弥生時代後期から古墳時代にかけて、北陸地方に「越」という古代国家があったことが、「日本書紀」の記述から分っています。永平寺町内にある巨大な前方後円古墳群は、その越の国の王族が葬られたものだといわれています。紀元3世紀から7世紀にかけての約50基から形成されている松岡古墳群。方墳・円墳・前方後円墳が混在し、大型古墳の集中も見られ、大型古墳からは、すべて笏谷石で作られた船形石棺が発見されているという特徴があります。遺物が残っていた古墳群のうち、手繰ヶ城古墳、石舟山古墳など四古墳は、平成十七年度に国指定史跡となり、その周辺は松岡古墳公園として整備されています。この古墳群に眠る人は、ここから見渡せる福井平野の支配者だったのでしょう。

手操ヶ城山古墳

鳥越山古墳竪穴系横口式石室



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